◎全ては敵を討つ太刀の縁
そこだという「そ」の字の頭を打ち、
ここだという「こ」の字の頭を打たねばならぬ。
経験から生まれる勘 → 無念無想・明鏡止水の心境
勘を養うための稽古法は何かないか。
◎三つの先 ・・・ 今の自分には「先」の研究が最も大切な気がする。
懸の先(先)
待の先(後の先)
体々の先(先々の先)
◎兎にも角にも切ると思いて太刀を取るべし
◎敵に先をさせて勝つ也
◎懸待一致ということ
身を懸に太刀を待に
心を待に身を懸に
心を懸に太刀を待に
※身とは太刀を持つ手のこと
◎打は陽 留は陰
陰陽の釣り合いを持って勝負すること
【下段】
待形を専らに見せ内に懸かる。
位詰めの後、相手に虚があれば急に懸かって破る
陰陽助け合って勝つ
◎試合の極意 → 勝ち易きに勝つ
もっとも労が少なくして効が大きい方法を取る
実を避けて虚を打つ
虚を以って誘い実を以って打つ
敵の虚に乗じ、敵の最も弱いところを攻める
◎武術とは結局、最も少ない労力で、最も有効に敵を制する方法である
◎隙・・・形を崩すか心を崩すか
常に変化を自在にしていつも敵の意表に出る
山海のかはり
◎剣道の四病
驚き 懼れ 疑い 惑う
◎剣道の十悪
我慢 我心 貪欲 怒り 懼れ 怪しみ 疑い 迷い 侮り 慢心
これらは全て心境を曇らす
◎敵もなく我もない境地 → 無敵
水月の位
虚心坦懐
◎剣道の気位 → 我は将也、敵は卒也