南区剣連稽古会

■松本先生
本日の面打ちは全くの不出来。
剣先を殺さぬこと。
左手の手の内は、いつ、いかなるときも緩めぬこと。
蹲踞から立ち上がって構えたら、剣先を効かせて攻める。
「攻める」とは?
肩の力を抜いて丹田で気を錬る。
色を出すことなく、油断なく、自然に構える。
左手ですっと竹刀を振りかぶり、パンとまっすぐ振り下ろす。
刀が相手の面、もしくは小手を切ったら、フッと腕をリラックスさせて
相手の変化にいつでも応じる心構えに戻ること。
私の四段の修行はこうして不出来の面打ちの稽古から始まった。
五段の審査の日には、この面をなんとか形にして、四段の卒業ということにしたいものだ。

この記事を書いた人

剣道錬士六段 ザイツゴロウ