海老原事務局長からの残暑お見舞い

みなさん暑さに負けていませんか?
事務局の在津です。
早速ですが、海老原事務局長から残暑見舞文が届きましたので掲載いたします。
皆さんもぜひ近況をお知らせ下さい。
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ラ・サール学園剣友会の皆様
残暑お見舞申しあげます。
梅雨明けの遅かった今年の夏も8月に入ればやはり夏、酷暑に茹だりながら仕事に、稽古にお励みのことと思います。仕事から離れラ・サール卒業以来43年振りに剣道を再開した私も既に5年目、漸く無理・無駄・無法も少しは減りあちこち痛めていた腱鞘炎等も癒えこの夏は週4,5回の地獄の特訓を楽しんでおります。


昨年までは我慢し過ぎて熱中症寸前で面を外したものの汗が止めどもなく流れ帰りは車の運転中に脚が痙攣するなどと言うことがありましたが今年は少し利口になり苦しくなれば稽古途中で面を外して特製クエン酸水を補給しながらやっております。お陰でその時は地獄の思いですが一夜明けると又稽古したくなるから不思議なものです。
稽古は所属の鎌倉の八幡宮道場が週2回、出稽古させて頂いている地元横須賀の海自の道場が1、2回、防大の一般稽古会へ月1、2回、東京田町の三田剣友会の木曜会稽古に月1,2回、他に剣キチ10数名の稽古会を月1回、と言うことで大体週4、5回になります。交剣知愛とは好い言葉ですね。高名な先生方や予期せぬ縁の方ともお目に掛かる機会が増えました。
実は昨年と今年は7月末から8月半ばまで、2年前に英会話学校の米国人教師で一年間道場に入門し良く稽古に耐え初段に合格してフロリダに帰ったティムからの紹介で、剣道と居合いを始めて4年目、55歳のボブの日本での真夏の特訓計画と昇段審査(昨年初段、今年二段)の手続きを引き受けることとなりました。ボブがフロリダで主宰するセミナーの先生として年一回招聘している高名な先生の紹介で新木場の警視庁道場で、今年も2回稽古させて頂きずらりと並ぶ高名な八段の先生方に掛かることが出来たのは私に取っては得難い貴重な経験です。
更に今年はニューヨークで剣道教室を開いている元剣道世界大会米国チームの一員であった五段のモーゼス率いる訪日修行団(初歩者から三段)15名の警視庁での稽古時の通訳を突然頼まれボブ共々一緒に稽古し、日本人以上に真面目に必死に掛かって行く姿を目の当たりにし且つ日頃正統な稽古をしていることも分かり感激したものです。モーゼスとは私も剣を交えました(cross swords と彼は言いました)がさすがに堂々とした剣捌きと剣先の強さで再三の私の打ちは凌がれてしまいました。
今回横須賀で見事に二段位に合格したボブは100kg有った体重を事前の稽古と節制で10kg落として来日しましたが、連日の稽古にも決して泣き言一つ言わず二段審査後8月24日の三田剣友会の稽古で10日振りに会うと東京の足立のある高校の午前の暑中稽古に毎日参加し夜は居合いの稽古に通っているとのことで、更に頬がげっそり落ち体重も5kg落ちたようです。
昨年は私との出稽古だけで10kgも減ってしまい心臓麻痺でも起こされたらどうしようかと思ったものですが、彼は心臓ペースメーカ等医療機器の販売会社を経営しておりその辺の気配りは十分のようでした。
兎に角このボブと言い、モーゼス一行と言い、大和魂ならぬヤンキースピリットをさらりと見せられると米国のサムライよ来年も付き合うよと言ってしまうのです。来年五月は私も四段位の受審資格が出来ます。米国のサムライ達に負けぬようしっかり稽古に励もうと思っているところです。
                                  2006.8.26 8期 海老原 肇

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