第46回西日本勤労者剣道大会 結果速報!

今年も6月9日(土)10日(月)の両日、高知県に遠征してまいりました。
昨年は往路は飛行機で、復路は古賀さんの自動車+JR+新幹線で遠征したのですが、今年は下記の日程で在津車にて遠征してまいりました。
ちなみに昨年はこんな感じでした・・・
http://www.kenshi-shokun.com/9matsu/archives/2006/06/post_9.html
携帯電話の方はこちらからどうぞ・・・
http://www.kenshi-shokun.com/mt/mt4i.cgi?id=3&cat=49&mode=individual&no=11&eid=110
9日(土)
午前 1:00 西鉄都府楼前駅MGC駐車場集合
午前 1:30 太宰府IC出発
午前 4:00 臼杵港着
午前 4:45 オレンジフェリー乗船
午前 7:00 八幡浜港着
午前 9:00 高知市内着
午前11:30 高知武道館着
※松下電器剣道連盟合同稽古
※ニューホテル四国泊(1泊2食弁当付)
10日(日) 西日本勤労者剣道大会
午後 5:00 高知市内発 石鎚SAで夕食
午後 8:55 八幡浜港着
午後 9:00 オレンジフェリー乗船
午後11:15 臼杵港着
午前 1:30 鳥栖IC着
午前 2:45 西鉄都府楼前駅MGC駐車場解散
往路は西原・満田・在津、復路は栗林さんを加えての、中々楽しいドライブとなりました。
来年は手島さんお勧めの陸路に挑戦しようかなと思っています!
さて、初日の合同稽古会が終わった後は、昨年の教訓を生かしてさっそく自由行動開始!
まずは高知市内で初がつおの旬なところをおなか一杯楽しんでから桂浜へ。
坂本竜馬に会いに行ってまいりました。
※荻野くん、来年は一緒にかつおを食べに行こうね(#^.^#)
【桂浜を見下ろす竜馬の像 昭和三年に作られたそうです。】
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【はだしで歩くとなんともいえない気持ちよさでした・・・桂浜】
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さて、肝心の大会速報を・・・
大会全体の結果は下記の通りでした。
優勝:高知教員A 2位:徳島県警B 
3位:松下電工本社B(中野・太田・前田) 東レ滋賀A(武井・斉藤・竹中)
松下剣連の小松原さんの速報によると・・・
東レが5チーム出場のうち、4チームが決勝トーナメント(ベスト16)に進むという離れ業を演じ、層の厚さを見せ付けました。又、電工Bは愛媛県警Aと高知県警Aに勝ち、素晴らしかったです(が、本人らは3位で悔しいと言ってました)。
電工A(勝見・植田・滝崎)はベスト8で徳島県警Bに敗退しました。
とのことでした。
【出番を待つルーキー福井選手とオレさまヨンさま】
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今回九州松下剣友会からはMGCチームとして以下の2チームが参加しました。
MGC Aチーム
先鋒 満田
中堅 多田
大将 在津
MGC Bチーム
先鋒 中山
中堅 西原
大将 古賀


1回戦
MGC Aチーム
初戦は大会開始早々の第4試合、相手はなんと大阪の強豪「綜合警備保障Aチーム」でした。
前日パンフレットで組み合わせを見てチームメンバーは戦々恐々となりましたが、気分を入れ替えて「打倒アルソック!」を合言葉に燃えて戦ってきました。さて結果は・・・
先鋒満田選手は、中々の試合運びで若さで押してくる相手と果敢に攻めあいました。
途中相手が足の指を負傷するアクシデントがあり、直後満田選手が頭から倒されるアクシデントもあり、緒戦から激しい試合となりました。結局4分間の死闘の末引分となりました。
中堅は紅一点の多田選手。急な出場依頼を快く引き受けてくれた彼女、総警の中堅を相手に健闘。結果的には2本負けとなりましたが十分覇気が伝わる内容でした。
こうして前半二人で圧倒的不利といわれた中、なんとか試合を作って大将にまわしてくれたのですが・・・
大将戦は予想通り厳しいものとなりました。前日までは、例えば、こちらが相手の出端を捉える絶好のチャンスをつかむ直前など、相手選手をピンチに追い込んだ瞬間に、「いちにぃさんしぃ、アルソック!」の掛け声とともに井上康生率いる<アルソック・セキュリティ軍団>がどこからともなく現れて立ちはだかったらどうしよう・・・などと心配したものですが、そんな心配は(豊田さんが言うとおり)全く必要ありませんでした。
無駄のない動きで足を上手に使って攻めてくる相手を攻めあぐねた在津は、なんとか起こりを捉えようと焦ってペースを乱し始め、挙句に引き出されて小手を押さえられ、そこが急所と悟られたか、2本目は全く同じ攻め口で小手を鮮やかに捉えられて、あえなく2本負けとなりました(>_<) さすが警備会社。侵入者の対策はばっちりでした(#^.^#) むしろ私の方に井上康生率いるホームセキュリティ軍団が必要だった様です。 ※口では負けない自信があるんだけどなぁ・・・(^_^;) 冗談はさておき、やはり名のある相手との試合は楽しいものです。もちろん完敗したことは悔しかったのですが、彼と立合った感覚は十分楽しめました。感謝です。機会があればぜひリベンジしたいものだと思いました。 先鋒 満田  引  分     岡垣康成(25歳4段) 中堅 多田  2本負け メメ  西  亮(30歳5段) 大将 在津  2本負け ココ 北野智寛(32歳5段) こうしてAチームは今年も初戦敗退と相成りました(>_<) MGC Bチーム
続くBチーム。こちらは22試合目、お昼過ぎの試合となり待ち長かったことと思います。だからこんなことになったのかも?!・・・(^_^;)
 
【待ちくたびれてしまったご両人に隙あり!・・・古賀さん!怒らないでねm(__)m】
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これがなんとも奇遇なことに、Bチームも総合警備関係の「愛媛総警Bチーム」と激突することに。
「古賀さんは勝負に厳しいから、特に先鋒がふがいない試合をしたら怒られるよぉー」と前日から散々中山くんを脅しておいたためか、先鋒戦は中々の好試合に。ただ、気迫は感じられるのですが、少し年下の相手に今一歩攻めきれないまま時間が過ぎていきます。
この大会は試合時間が4分と長めなので、決め手なく時間が進むと、選手はお互いしんどいことになっていくのですが・・・。
案の定、日頃の稽古不足が祟ったか、中山選手のフットワークが若干鈍くなり始めました。
つかれてきたかなぁ・・・と思ったその時、こらえきれず不用意に面に飛び込んだところを胴に抜かれ、応援団に悲鳴が!!「そこを打たれちゃいかんやろ!」と叫ぶ岩本さんを筆頭に、あちゃちゃぁと嘆く応援団を尻目に、今度は焦った中山選手が1本取り返そうと強引に攻め入ろうとしたところを返り討ちに・・・2本負け。勢いを呼ぶ試合振りではありましたが、結果的にチームは不利な展開に陥ってしまいました。
続く西原選手。相手は上段でした。あまり上段との試合経験がなかったと言う西原選手の言葉どおり、ユニークな攻め手で相手を戸惑わせる西原選手。上段には「右に右に」攻めていくイメージがあるのですが、ドリトル西原選手は「左へ左へ」と攻め続けて果敢に相手の右胴を狙っていきます。思わぬ試合運びに戸惑う相手選手。これは案外行けるかも!と思われたのですが、これも4分という試合時間が災いしたか・・・残り1分きったと思われるころ、ついに上段からの激しい一太刀が西原選手を捉えてまっぷたつに!これですっかり落ち着きを取り戻した相手選手が続けざまに二本目を決めて万事休す。大将戦を待たずにBチームの敗退が決定してしまいました。
チームの勝敗が決してしまいモラルがあまりあがらなかった古賀選手は、あまりいいところなく敗北し、チームはストレート負けを喫したのでした。
先鋒 中山  2本負け ドメ 和泉孝征(22歳3段)
中堅 西原  2本負け メメ 松元大志(23歳3段)
大将 古賀  2本負け メメ 加藤敏雄(25歳4段)
その他の関係者の活躍
この大会には、他にも九州松下剣友会から下記の皆さんが出場しました。
栗林選手(松下生技研Aチーム・大将)
芳野選手(松下電器Aチーム・先鋒)
手島選手(松下素心館チーム・中堅)
池田選手(NTT西Bチーム・中堅)
そして、九州松下剣友会の稽古会にはまだ参加したことはありませんが、PCCからは二宮選手も栗林さんと同じ松下生技研チームの先鋒として出場、活躍しました。
ここで再び松下剣連の小松原さんの速報を借りると・・・
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昨日、高知県民体育館で第46回西日本勤労者剣道大会が
開催されました(337チーム参加)。
私はそんなに試合をしてませんが、今朝まで疲れが残っております。
高知まで行かれた方はお疲れ様でした。
私達、剣道連盟は
・松下電器3チーム
・松下生技研3チーム
・松下素心館1チーム
・松下電池2チーム
・MGC(在津道場)2チーム
の11チームが出場し、出場チーム数では全団体の中でも
トップクラス(トップかも)でした。
初戦突破が6チームとようやく半数を超えるという厳しい船出の中、
4回戦(ベスト64)に進出は3チームでした。
とはいえ、3チームとも2回戦からの出場で、3試合しかしてません。
1回戦から出場し、3回戦まで行った1チームと併せて、3回試合をしたのは4チームだけという結果でした。
稽古量からすると妥当なところですが、残念でした。
そこまで行くと公務員(警察・刑務所・教員)か強豪(東レとか)とあたるので、1つの壁です。
その3試合したのは
・松下電器A(芳野・福井・永井)
・松下素心館(小松原・手島・福田)
・松下電池A(尾関・堺・吉田)
・松下生技研A(二宮・岩元・栗林)
又、1回勝ったチームは
・松下電器C(中村・坂井田・石橋)
・松下生技研C(角・伊藤・熊谷)
でした。
今回、最も印象に残ったのは、3戦全て2本勝ちの手島選手と
2回の代表戦をクリアし、最後は優勝した高知教員の森選手(明徳義塾)と名勝負を展開した20年振り出場の栗林選手でした(なので、栗林さん的には5回試合をした)。
7月には近畿実業団と電工との合同稽古
その後、武蔵研修会、9月の全日本実業団大会と進みます。
暑くなってきましたが、高槻や大野城での稽古会に参加下さい。
では、今週も業武両道に頑張りましょう。
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ということで、栗林さんは大車輪の活躍でした。(クリさんお疲れさんでした!)
特に優勝チームとなった高知教員Aとの対戦はとても印象的でした。
(色々な意味で)ホームチームの強みを発揮する高知教員Aチームの大将 森大樹選手(福大大濠出身・昨年の全日本高知県代表・明徳義塾監督)を相手に一歩も引かない戦いぶりでした。本当にお疲れ様でした。
【ひとりで5試合を戦い抜いた栗林選手の雄姿】
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また、NTT西から出場した池田博貴くんも大活躍を見せました。
チームもベスト64以上に進出していました。最後まで見ることができなかったのが残念です。
※池田くん、今度稽古会の時に試合の結末を聞かせてください。
手島さんは本当に(相変わらず)強かった!小松原さんのメールにもあるように、本当にほれぼれする試合運びでチームをパート準々決勝(ベスト64)に導きました。会場にぷりんがいたら大変なことになったと思われます(#^.^#)
【もう一歩でパート準決勝進出だった素心館チーム】
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そして、われらが芳野くんもすばらしい活躍でした。松下電器Aチームの先鋒としてチームを鼓舞し、こちらもパート準々決勝(ベスト64)進出に貢献しました。特に2試合目の直前に「今度は一本とって来ます!」と宣言して試合に臨み、見事な二本勝ちをした姿を見て、久しぶりに感動しました。
【狙った獲物は逃さない・・・オレさまヨンさま】
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来年またひとりでも多くの選手が試合に貢献できるように稽古会で切磋琢磨したいと思います。
【業務連絡】 中山くん、ちゃんと稽古に来なさいよ!来年はリベンジするよ!(^.^)
さて、最後になりますが、今年の高知遠征を総括する言葉として、松下電器剣連の野田さんより頂戴したメールから下記をご紹介します。
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大変お疲れさまでした。
剣道部の行事の中でも西日本勤労者大会は一種変わっています。
柳生は基本、武蔵は応用、高知は試合と思っています。
57歳でも若い人と試合が出来ること、勝ち負けは別として
若い人の早い竹刀の打ちにも通用する攻めを来年は身に付けて
頑張ります、ご参加ありがとうございました。
皆さんによろしくお伝えください。
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野田さんが仰るとおり剣道には「基本」「応用」「実践(試合)」の3段階があると思います。
いくら基本・応用を身に付けても、それらの技を実践する精神力が不足していてはものの役に立ちません。剣士たるもの、いついかなる場面でも「平常心」と「不屈の精神」「集中力」を発揮して、自己の持てる力を十二分に発揮できる自分でいたいものですよね。その実践の場が「試合」だと心得れば、試合の場数を踏むことは剣道の修行上とても大切なことだと思います。そして、ただでさえ忙しい中、限られた時間をやりくりして、年間に限られた数の大会に出場するのであれば、そんな貴重な試合体験をひとつでも多く積み重ねることができるように1試合でも多く勝ち上がることが大切です。1試合勝てばご褒美として次の1試合を再び体験することができるのですから・・・。
目先の大会でよい戦績をあげることだけでなく、1試合でも多く体験するために勝つということを、試合で勝利を目指すうえでの動機づけにすることで、「何が何でももう一試合!折角ここまで来たのだから!」とがむしゃらになれるようにしていきたいと思いました。
よく「もう試合は卒業した。」とか「選手生活からは引退した。」などという言葉を聞きますが、とてもさびしいことだと感じます。スピードや力任せの技だけが剣道ではないと言いながら、試合の場でその言葉を実践する者がいないとなると、競技剣道の先にある深みのある「剣道」も折角のその重みを失いかねません。だからこそ誰かが実践せねばなりません。
昨年の野田さんの試合、今年の栗林さんの試合を見て、生涯剣道実践者の気迫を学んだ気がして、とてもありがたく感じました。
また、女性選手ながら上段男子選手相手に抜群の気迫を見せ、あと一歩まで追い詰めた豊田選手。4分間の試合時間中、かなり乱暴な攻撃を受けて、何度も何度も場外に倒されての無念の1本負け(それも反則ポイントのみ!)に終わりましたが、その気迫あふれる試合運びには大きな感銘を受けました。豊田さん、本当にお疲れ様でしたm(__)m
こうして、今年も沢山の学びを得ることのできた高知大会でした。
来年もまた上位進出を目指して高知に遠征したいと思います。
松下電器剣道連盟の年間行事である柳生研修会・武蔵研修会・高知遠征にひとりでも多くの皆さんと参加できることを期待しています。
最後になりましたが、出場選手の皆さん、本当に遠路ご苦労様でした。
これからまた暑くなりますが、各地の稽古会で一緒に汗を流しましょう!

この記事を書いた人

剣道錬士六段 ザイツゴロウ