「足構え」について

さて、先日左足についてご紹介したところ、かのイケ面外科医の
小倉君からコメントが届きました。
以下、小倉君のコメントです。
九大の小倉です。
先週より体調を崩してしまい、医者の不養生という情けない状態です。
さて、在津さんの紹介された「左足の踏み方」についてですが、ご指摘の通り、
腓骨は下腿の細長い骨で外側(内側に脛骨とよばれる太い骨があり、弁慶の泣き
所は脛骨の前部分です)に位置しあまり意識されない骨です。
また、こむらがえりは下腿の背側にある腓腹筋の痙攣(足がつる状態)であり、
まさに腓はこのこむらがえりのことを指しています。


私も実際に踏み方を試してみましたが、自然に親指の根元に力が入ります。実際
は腓腹筋の外側とヒラメ筋(腓腹筋の奥にある平べったい筋肉で名前の由来も平
べったくてヒラメみたいだからこう呼ばれる)の外側を意識させているのですが
、この「腓骨を伸ばす」が一番飲み込みやすいのではないかと思います。親指の
根元を直接意識させずに自然ともっていくには非常になるほどと考えさせられま
す。先人の教えは偉大です。
とのこと。
今度ぜひ腓骨について教えてくださいね。
さて、今回の武蔵研修会で色々と発見があったのですが、
その中で、横山先生に言われた一言がとても印象に残りました。
それは足構えについてです。
「君は前後に足が開きすぎているよ。」と一言。
「それでは、腰からタン!という打ちがでないよ。」と。
先週ご紹介した警視庁の足の基本をすぐに思い出しました。
注意していたはずなのに・・・。
そこで、指摘された直後の稽古で意識してみたら・・・
確かに立合いが始まってすぐは意識して前後の足幅をせまめに構えています。
ところが、立会いが進むにつれて前後に大きく開き始め、
はっと気がついたときには大きく前後に開いた上に
最終的には足が撞木足になってしまっているではありませんか!
自分がそんな風になっているとは全く気がつきませんでした。
見ているとほとんどの方が同じような状態に。
疲れてくると足が前後に開いていく傾向にあるようです。
これは取り組む価値があるポイントではなかろうかと感じた次第です。
戸締り用心火の用心、一日一善。
健やかな精神は健やかな肉体に宿ります。さぁ、稽古しましょう!
それでは、また土曜日にいつもの道場でお会いしましょう。

この記事を書いた人

剣道錬士六段 ザイツゴロウ