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2005年11月22日

「技」について・・・小手技12種


今回は「技」についての第3弾です。

今回は高野先生が書いている50種の技の中から、
【小手技12種】をご紹介いたします。

いくつイメージできますか?

◆小手技12種

1.応用小手

 敵中段我れ下段にて守り居る時、此方より敵の太刀の中程を押す。
 敵押さるまじと押し返す、押されつつ其力を利用し敵の太刀を外づし
 敵の太刀の下より捲小手に小手を撃つ。

2.担ぎ小手

 双方下段中段等にて守り居る時、此方太刀を左肩に取り、
 敵の右小手を横筋違いに撃つ。

3.上小手

 双方右と同じ構へにて守り居る時、
 敵上段に構へんと上ぐる所を透かさず撃つ。

4.出頭小手

 双方下段の構へにて守り居る時、
 敵より我が面或は小手を撃たんとする出頭の小手を撃つ。

5.摺上小手

 双方下段、中段等の構にて守り居り、敵より此方の面に撃ち来るを、
 我が太刀を右肩に取り摺り上げて敵の右小手を撃つ。

6.突払小手

 双方同前の構へ、敵より左片手にて此方に突き来るを
 左に払い除け敵の右小手を撃つ。

7.上段小手

 敵下段又は中段、我れ上段にて面を撃たんとする色を示せば
 敵必ず之を防がんとする其の右小手を撃つ、
 此の場合若し敵の太刀先下らば内小手を撃つべし。

8.右上段小手

 右上段に構へたるを敵中段又は下段より我が小手或いは面へ打ち来るとき、
 左足より一歩退き大きく抜き敵の太刀を外づし、一歩踏み込み右小手を撃つ。

9.誘小手

 双方下段或は中段の構えにて守り居る時、
 此方より敵の右小手を撃たんと色を示せば敵も必ず其の小手に撃ち来るものなり。
 其の処を受け、払いなどして敵の右小手を撃つ。

10.留小手

 構へ同前、敵より我が右小手へ撃ち来たるを鍔元にて受け留め、
 そのまま小切に 敵の右小手を撃つ。
 間合により物打の鎬にて摺り上げ撃つもよろし。

11.居敷小手

 構へ同前、敵より我が面へ撃ち来るを、左の膝を突き居敷きて撃つ。

12.捲小手

 双方右と同じ構、敵より我が小手を撃たんとする所を
 下より捲き小切に小手を撃つ。

戸締り用心火の用心、一日一善。
健やかな精神は健やかな肉体に宿ります。さぁ、稽古しましょう!

それでは、また土曜日にいつもの道場でお会いしましょう。


2005年11月15日

「技」について・・・突き技13種


今回は「技」についての続編です。

今回は高野先生が書いている50種の技の中から、
【突き技13種】をご紹介いたします。

いくつイメージできますか?

◆突き技13種

1.諸手突
此方諸手にて敵を突く。(前突)
2.片手突
  此方片手にて表又は裏より敵を突く。
3.二段突
  双方下段或いは中段にて構え居るを、
  此方より右小手を撃たんと攻め、
  敵下段に応じ防ぐところを裏より突く。
4.切落突
  双方中段にて守り居る時、
  敵より突き来たり或いは撃ち来たるを切り落し諸手にて突く。
5.表突
  双方右と同じ構にある時、
  敵の太刀を下段に下ぐるところを見すまし
  左片手にて敵の左方即ち表より突く。
6.裏突
  構え同前、敵の太刀を右より押さえ諸手にて突く。
7.入突
  双方下段の構えにて守り居る時、
  敵より突き来たるを手を返して引き入れ突き返して突く。
8.小手押前突
  敵中段我れ下段にて守り居る時、敵の右小手を撃ち、
  表より敵の太刀の鍔元を押え其の儘突き込む。
9.出頭突
  敵下段我れ中段にて守り、敵より進まんとする頭を、
  此方諸手にて太刀を真直に向こうへ伸ばせば、
  敵より自然に突き掛るをいふ。
10.上段変化突
  敵下段我れ左上段にて敵より進まんとする頭を、
  此方上段よりその太刀を誘い引入れ突く。
11.捲落突
  双方下段中段などにて守り居るを、
  敵より我が面に撃ちくる時、
  右或いは左へ巻き落とし突く。
12.抜突
  双方同前の構にて守り居る時、
  敵より我が面へ撃ち来るを、
  此方は左又は右斜に体を開き敵の太刀下を潜り抜け
  敵の咽喉部を突く。
13.突返突
  突き方右と同じ構にて守り居る時、
  敵より此方へ突き来るを
  手を返して刃方を敵の左に向け突き返し突く。

とかく過剰に意識してしまいがちな突き技ですが、
「突き」を特別な技だと思わずに、
面や小手や胴などと同じ感覚で扱えるようになりたいものです。
そのためには、他の技と同様、余計な力を抜いて、
「すぱっ」と突けるように稽古をしましょう。

突かれる方も、突かれることで「驚」や「恐」の心にならず、
しっかりと相手の突きを摺り落とすなどして
すぐさま、ひるまず次の技を繰り出せるようになりましょう。

突きをかわすと考えるのではなく、
相手の剣先から中心線を守る意識でいると
比較的落ち着いて捌けるかもしれません。お試し下さい。

戸締り用心火の用心、一日一善。
健やかな精神は健やかな肉体に宿ります。さぁ、稽古しましょう!

それでは、また土曜日にいつもの道場でお会いしましょう。


2005年11月11日

「技」について・・・面技18種


今回は「技」について。

剣道の技にはどれくらいの種類があると思いますか?
古流までいれると、それこそ数え切れないほどの技がありますが、
明治維新後に「剣道」として体系化された後だけを考えると、
例えば、高野佐三郎範士の「剣道」には「手法五十種」として
面技18種、突き技13種、小手技12種、胴技7種が紹介されています。

結構多いですよね(*^_^*)

私が始めて四段の審査を受けた時、
審査委員長が立合審査後の講評で

「剣道には50種類ほどの技があるといわれています。
それなのに、みなさまの立合いは、
あらかじめ面と小手面しか打たないと決めてかかったようなものばかりでした。
このようなことでは、とても四段の実力を認定するわけにはいきません。
もっと剣道の技の術理について研究してください。」

という趣旨のことを言われたのを聞いて、
そんなにあるのかと驚いたことを思い出します。

ちなみに、その時の審査では合格者は2割前後しか出ませんでした。

そこで、今回は高野先生が書いている50種の技の中から、
【面業18種】をご紹介いたします。

いくつイメージできますか?

◆面技18種

1.攻め込み面

  敵を下段、中段、又は上段等にて攻め込み、隙間次第面を打つ

2.出頭面

  双方下段、中段等にて守り居り、敵の進まんとする出頭の面を打つ

3.正撃面

  敵中段に構え居りて下段に直す所を正しく面を打つ

4.半身撃面

  我上段、敵下段等にて敵より突き来るを、此方は敵の左若しくは右に開き、
  半身になりその太刀を外づし右若しくは左片手にて敵の半面を打つ。

5.諸手正面

  双方下段、中段等にて守り居るを、敵我が右小手へ打ち来るを、
  体を敵の左に開き我が小手を外づし半身体となりて打つ。

6.抜面

  双方下段中段等にて守り居るを、敵わが右小手へ打ち来る時、
  左足より一歩退き、受け留めずして抜き、其の儘諸手にて太刀を半振り上げ打つ。


7.諸手上段面

  敵下段或いは中段等に守り居るを、我上段より隙を見て面を打つ。
  場合により敵の小手を打つこともあるべし。
  この打ち方は敵の出端を打つを可しとす。

8.片手上段面

  敵下段、中段などに守り居るを、此方右又は左の片手上段より面を打つ。
  時宜により小手を打つこともあるべし。

9.左構相上段面

  双方ともに左上段にて守り居る時上段より面を打つ。
  時宜により小手を打つことあるべし。
  機熟するを待ち。敵より打ち来たらんとする所を打つを可しとす。

10.右構相上段面

  彼我同じ右構相上段にて守り居る時上段より面を打つを言う。
  時宜により小手を打つことあるべし。その他前同断。

11.摺上面

  双方下段又は中段に構えて守り居る内、敵より此方の面に打ち来るを
  上段に摺り上げ面を打つ。

12.応じ返し面

  双方右と同じ構えにある時、敵より此方の面に打ち来たるを受け流し、
  其の儘応じ返しに面を打つ。時宜により小手を打つ。

13.捲落し面

  双方右と同じ構えにて守り居る時、敵より此方の面へ打ち来たるを、
  此方は右又は左に捲き落とし面を打つ。

14.張面

  双方右と同じ構えにて守り居る時、此方より敵の太刀の半を張り其の儘面を打つ。


15.押小手面

  双方右と同じ構えに守り居る時、敵より此方の面へ打ち来たるを、その右小手を押さえ、
  其の儘一歩踏み込み手を伸ばし面を打つ。

16.攻小手面

  双方右と同じ構えに守り居る時、敵の右小手を打たんと攻め、
  敵その小手を防ぐところをすかさず飛び込み面を打つ。

17.竹刀押え面

  敵中段我下段に構え守り居りて敵より我が面へ打ち来たるを、
  その太刀の中柄を押さえ、敵の構えの崩るると同時に半振り上げ諸手に面を打つ。


18.捨身面

  敵中段我下段に構え居る時、此方より敵の右小手を攻む。
  敵中段の構えを下段に直し防がんとする所をすかさず身を捨て飛び込み
  手を充分に伸ばして面を打つ。

相手を充分に攻め、機会が訪れた時、間髪いれず技を繰り出す。
そのためには、日頃からひとつでも多くの技を身に着けて
いざという時には考えなくても技が出るようにしておくことが大事です。

剣道は面に始まり面に終わるとも言われますが、
その稽古の過程で、伝統的な種々の技の奥に秘められた「剣の妙理」を味わうのも
ひとつの剣道の楽しみ方ではないでしょうか。

もちろん、目指すところは「無念無想」ではありますが、
そこにいたる道程では「理業合一」の精神で
試行錯誤を繰り返しながら取り組む必要があるかと思います。

考えて取り組み、取り組んで考える・・・。

考えるだけ、取り組むだけでなく、この二つをバランスよく取り入れて、
倦まず弛まず根気良く繰り返すことが大切かなと考える次第です。

戸締り用心火の用心、一日一善。
健やかな精神は健やかな肉体に宿ります。さぁ、稽古しましょう!

それでは、また土曜日にいつもの道場でお会いしましょう。


2005年11月03日

第53回全日本剣道選手権大会


今年も全日本剣道選手権大会が開催されました。
残念ながら今回もTVでの観戦となりました。

思えば東京の大学に通っていた平成2年に、当時お世話になっていた杉並大義塾の仲間と日本武道館に出かけたのが始めての観戦でした。あの宮崎正裕選手が初優勝した年です。

私がお世話になっていた杉並大義塾の故中村太郎先生が、はじめて全日本剣道選手権を2回制してから、何人かの選手が複数回の優勝を飾ってはいましたが、ご存知の通り、この年宮崎選手が初優勝を飾って後は、大会の歴史が彼1人によって塗り替えられました。

あれから14年・・・

当時宮崎選手の好敵手といわれた、大阪府警の石田利也教士七段がTV解説をされているのを見て、ずいぶん選手権の世代も交代したものだなぁと実感しました。

さて、大会のほうですが、今年は例年以上に見ごたえのある立合いが多かったように感じました。
TVで放映されたのはベスト8以降の7試合だけでしたが、観戦記をあげることにいたします。

準々決勝

松本誠(大阪 五段 31歳) VS 内村良一(東京 四段 25歳)

延長に入り、上段の松本選手を霞気味に高い位置から攻める内村選手。
松本選手が手元を下げて守ろうとしたところを、松本選手の竹刀に平行に小手を決めた内村選手が勝利。

上園修(鹿児島 錬士六段 34歳) VS 磯合和彦(京都 六段 32歳)

磯合選手の攻めは素晴らしく、小気味よく、巧みに間合いを取りながら
手元を攻め、面を攻め、下を攻め、積極的にプレッシャーをかけて手元を浮かせて打っていく。
上園選手も負けじと磯合選手の剣先が下がったところを片手で突くなど応戦。
しかし、全体的に磯合選手押し気味に試合は進む。

延長に入って徐々に磯合選手の攻めの端を捉え始めた上園選手が、
最後は攻めて出ようとする磯合選手の出端に見事に捨てて面に飛び込んで勝利。

清家宏一(大阪 五段 32歳) VS 北条将臣(神奈川 六段 31歳)

神奈川県警の大将を務める北条選手が、上段の清家選手が面に出るのをしきりに誘う。
清家選手が居つくまで粘り強く左小手を攻めつづけた北条選手が、
攻めて出ようとした清家選手の一瞬の居つきを逃さずに捨てて小手に飛び勝利。

原田悟(東京 六段 32歳) VS 竹中健太郎(鳥取 錬士六段 33歳)

筑波大学OB同士の対戦。お互い似たタイプの立会いで決めてなく延長に。
最後は左手が浮かずにぎりぎりまで攻め込んだ原田選手が小手を待った竹中選手の面をとらえて勝利。

準決勝

内村良一(東京 四段 25歳) VS 上園修(鹿児島 錬士六段 34歳)

間断なく間合いを詰めて仕掛け技で攻め立てる内村選手に対し、巧みに技を殺していく上園選手。
中々攻撃の糸口をつかめない上園選手が誘い気味に剣先を立てたところを内村選手が小手に飛び込み一本。
残り時間がなくなり焦りの見える上園選手が面に飛んだところを勘良く返して胴を決め内村選手が勝利。

小手は踏み込みが甘い様に見え、胴は手元が低すぎたように見えたが、
スローモーションで見るとやはり2本とも打突部位を捉えていなかった。
旗が3本あがり勝負は決したものの、スローモーションのビデオを見て、なぜこれで一本になるのかと不思議に思う人がいただろう。

判定に疑問の残る試合だった。
やはり、このような大きな試合の審判は難しいなと感じた。

北条将臣(神奈川 六段 31歳) VS 原田悟(東京 六段 32歳)

一貫して厳しく攻める原田選手が試合の主導権を徐々に握っていく。
裏から小手を攻め、手元を上げさせる原田選手の攻めにおされ気味になった北条選手の手元が浮き始める。
延長に入り、北条選手の下を攻め意識が下に居ついた一瞬を見逃さず、
表から北条選手の竹刀中ほどに乗り、竹刀が開いたところを面に飛び込んだ原田選手の勝利。

決 勝

内村良一(東京 四段 25歳) VS 原田悟(東京 六段 32歳)

若さを武器に思い切って仕掛ける積極的な剣道で
初出場ながら決勝に進んだ熊本・九州学院出身の内村良一選手。

宮崎選手に敗れたものの、初出場で決勝に進んだ経歴を持ち、
過去9回の選手権出場、2回の決勝戦出場ながら、いまだ優勝のない原田悟選手。

まるで昨年までの原田選手のように、拍子をうまくつかんだ勘のよい打突を中心に戦うスタイルの内村選手と、
昨年までとは別人のように、拍子をつかんだ勘のよい打突に頼らず、厳しい攻めを施した上で満を持して一撃を繰り出すスタイルで戦う原田選手との印象的な対戦となった。

延長に入り、表から面に渡る攻めを数度見せた原田選手が、最後は内村選手の竹刀を裏から押さえ、手元が浮いたところをお手本のような出端小手で勝利。

原田選手は3度目の正直でついに賜杯を手にしたのでした。

昨年の、「え?なんでそこで竹刀を開いた?」という敗戦から1年、
今年の原田選手は従来の思い切った打突に周到な攻めが加わり、その分他の選手を圧倒した感がありました。

大会を通じて感じたこと・・・。

「強いってどんなこと?」と長年抱いてきた疑問への答えにまたひとつ近づいた来た気がした。
高野佐三郎範士が言う「打って勝つな、勝って打て」という言葉の具体的なイメージをつかむ上で非常に参考になる立合いの多かった大会だったと思います。

上段の選手も二人いて、これも「攻めの過程」を研究する上で勉強になりました。

剣道は、最終局面の打突に際してはもちろん「無心」で「捨て身の一本」を目指すべきだが、もっと大切なのは、その過程だと改めて感じました。

まず「三殺」を行う。

触刃の間では相手の剣先を殺して中心線を制し、相手に有利な体制で間合いを詰めることを許さず、逆にこちらの剣先は相手の剣先が死ぬことで生きるので、すかさず「表・裏」「上・下」「触れる・押さえる・はじく・払う」という各要素を組み合わせて「相手を引き出す攻め」を効かせながら間合いをつめ、打ち間に迫る。

こうして相手を引き出したら、その心の起りを制する技を「先々の先」で施すか、相手が繰り出す技を出端で殺す技を「先」で施すか、相手が繰り出す技に応じて殺す技を「後の先」で施すかして、間断なくこちらが主導権を握って攻め立てて機会を見極める。

こうして相手の気を殺すことで心に四戒を起こさせ、手元を浮かせ、居つかせ、引かせ、剣先を開かせなどして機会を作り出し、満を持して打ち間に入って打突につなげる。

この後は、こちらが四戒を起こさぬように「無心で捨てて打つ」だけ・・・。

ここまでの一連の攻めの過程を完全に制し、その上で、作り出した機会を逃さずに決まるべくして技を放つというプロセスが大切・・・。

今回の大会を「攻め合い」という側面から観戦していると、「打った当たった」という「打突」の側面で観戦していた時には感じなかったことに多く気づいた。

「良くそこから捨てて打てるなぁ」という感じの印象だったものが、「なるほど、この攻めが前提にあるからこそ捨てて打つことができるのか」とか「こう読んだから思い切って捨てていったんだな」などという印象に変わった。

「何の考えも無く捨てていく無謀な猪武者と理合に基づいて捨てている真の武者とは違う」という、今までは見えなかった違いが「攻防の機微」を通して見えてきた気がしました。

剣道の試合の観戦の仕方についてアドバイスを下さった宮本淳一先輩(七段)に感謝です。

来年はもっと多くの立会いを研究すべく、日本武道館に観戦にいきたいものです。


2005年11月02日

「道」について


今回は「道」について。

先週紹介した中野八十二範士九段の本に、「道」についての解釈がありました。なるほどなと思いましたので紹介します。

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道というのは言葉の解釈からいえば、「み」は接頭語、「ち」という目標になる。
同じ道でも、中国と日本ではちょっと解釈が違う。
ひとつの目標に達するということでは変わりは無いが、
中国の場合は、ひとつの基本的なものがある。
例えば夫婦の道だとか、或いは天地自然の道だとか、ひとつの規範がある。
人間が修錬して規格にはまった場合には、道に達したという。

日本の場合は、ひとつの目標がある。
その目標にはじめから進んでゆく。
螺旋を描くようにして習練をして、その目的に達した時に、
その人は道に達したというわけなんです。

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あくまで中野範士の解釈ですが、
「みち」の「み」が「みさき」の「み」と同じ接頭語で
言葉の意味は「ち」にあるというくだりはなるほどと思いました。

すると、「御致」といったところでしょうか・・・。

みなさんもぜひ、目標を持ってそこに向かって進んでいきましょう!

戸締り用心火の用心、一日一善。
健やかな精神は健やかな肉体に宿ります。さぁ、稽古しましょう!

それでは、また土曜日にいつもの道場でお会いしましょう。