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「道」について


今回は「道」について。

先週紹介した中野八十二範士九段の本に、「道」についての解釈がありました。なるほどなと思いましたので紹介します。

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道というのは言葉の解釈からいえば、「み」は接頭語、「ち」という目標になる。
同じ道でも、中国と日本ではちょっと解釈が違う。
ひとつの目標に達するということでは変わりは無いが、
中国の場合は、ひとつの基本的なものがある。
例えば夫婦の道だとか、或いは天地自然の道だとか、ひとつの規範がある。
人間が修錬して規格にはまった場合には、道に達したという。

日本の場合は、ひとつの目標がある。
その目標にはじめから進んでゆく。
螺旋を描くようにして習練をして、その目的に達した時に、
その人は道に達したというわけなんです。

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あくまで中野範士の解釈ですが、
「みち」の「み」が「みさき」の「み」と同じ接頭語で
言葉の意味は「ち」にあるというくだりはなるほどと思いました。

すると、「御致」といったところでしょうか・・・。

みなさんもぜひ、目標を持ってそこに向かって進んでいきましょう!

戸締り用心火の用心、一日一善。
健やかな精神は健やかな肉体に宿ります。さぁ、稽古しましょう!

それでは、また土曜日にいつもの道場でお会いしましょう。


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