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1998年02月28日

福岡武道館 高段者稽古会


■古庄先生
■鳥巣先生
■吉田先生

【テーマ】 

立ち合ったら無念無想 ・・・ 立合いの際に考えていたのでは何もできない。

打たれても動じない心 ・・・ 打たれて心を動かしていては何もできない。打たれて当たり前。

相打ちの精神 ・・・ 稽古をお願いしている身。どれだけ遅くても相打ちになるように。

理合の研究 ・・・ なぜそこで打つのか。なぜそこで出るのか。なぜに答えがある剣道を。


1998年02月26日

鹿島神伝直心陰流 春夏秋冬の型



春 ・・・ 機先を制す
夏 ・・・ 一刀両断
秋 ・・・ 臨機応変
冬 ・・・ 死生不二

機先を制して事の起こらぬようにする。

いざ事が起きてはテキパキと判断し自分の欲を一刀両断する。

事にあたりては臨機応変

どっしりとして底力のある腹で絶対無我の境地
死生不二、長短一昧で立ち向かう

天下自然の法則に従った剣をイメージする。


1998年02月25日

南区剣連稽古会


■松本先生
■戸嶋先生
■井上先生
■黒崎先生
■佐藤先生

【テーマ】 正面打ち

肩の力を抜いて楽に構え、
充分気位で攻めて、
丹田に気を溜めて、
真上に振り冠り、
真っ直ぐに振り下ろす。
竹刀が面を捉えたところで「面」と発声し、
両腕を前方に突き出さず、
打突後手の内を効かせたらパッと力を抜く。
相手の横を抜けたら落ち着いて速やかに残心を示す。

大強速軽の実践
驚懼疑惑の駆逐
侮る心 怒る心の駆逐

研究して稽古に望み、立ち合ったら無念無想
稽古を終えたら反省し、更に研究する。

気力を充実させ錬って持続させる訓練

下腹部に力を入れて稽古する。

出足の研究

【仮説】 

取り組むべき動きとしては、左拳を最大限相手に近づけることを考え、
左足を蹴ったとき左腰が入り左肩が入り左肘が伸びて左拳が前に出る。

剣先を最大限相手に近づけようと考えた場合、
ノーマルな動きでは、左脚が蹴ると右腰が入り右肩が伸びる。
  ↓
これで右手打ちがおきる

切先が触れたところで相手の竹刀と縁を持ち、相手の心や気を感じる。

剣先を合わせるのが難しい相手もある。
  ↓
観点を変えると相手の正中線が無防備ということ
  ↓
トラップの場合があるので注意する

最近、羽賀準一先生の遺稿集や野間恒先生の剣道読本、加藤完治先生の武道の研究を読み、私の剣道修行者としての未熟さ加減を痛感した。

というより、正直なところ、自分などは恐れ多くて剣道修行者などとは名乗れないのではないかと言う気後れがしたぐらいである。

しかし、気を取り直して、私は私なりの求道人生を全うすれば、これもひとつの剣道と呼べるのではないかとも思う。

百錬自得、兎にも角にも太刀を取るべし、稽古を積むべし。

吉留先生から、少し面に見込みがあるから、面を修行しに来ないかと・・・。
面だけで血反吐を吐くほど鍛えてあげるからといわれた。
声をかけていただけるだけでありがたい。

打ちが大きく真っ直ぐなのがよい
打ちにスピードが乗っていてよい
無心の面が出ていてよい
打ち込みに気迫がこもっていてよい

数年ぶりのお褒めの言葉、ありがたやありがたや。感謝。


1998年02月22日

むさし野剣友会


■中山先生
■古賀先生

剛剣に柔剣で当たることの研究

相手の攻めに屈せず、起こりを待ち、そこの「そ」を打つ。

注意:間合いが超近間になってしまうことを避ける。

相手の動き、太刀筋をもっと良く研究し、大きく真っ直ぐ打ち破ること。

足が出ていないと指摘を受ける。

足腰の伴わぬのは名将の駄馬を駆るが如し

出足が悪いのは心の問題か?

懼れ ・・・ 恐怖心から迷いが生じ思い切れない

切るための工夫 ・・・ どうすれば相手を切ることができるのか

自分では不甲斐なく感じていても立合いをほめていただくと励みになる。感謝。


1998年02月21日

九松稽古会


気力の維持が大事!!誰と立ち合う時にも集中して全力で向かうこと。

【テーマ】 「剣道の精神」

平常心・不動心 ・・・ 相手によって稽古が違うようではいけない。

相手の動きを見切る
相手の動きを読む
心を捨てて打ち破る

大強速軽

驚懼疑惑

悔怒

正々堂々

真剣味

剣は争心あるべからず

克己心 ・・・ 己に克つ

反省のうちに工夫が生まれる ・・・ 研究

人は業をほめ、師は心を叱る


福岡武道館 高段者稽古会


■大和先生
■鳥巣先生
■吉田先生

【テーマ】 目付

相手の拳・剣先を観る。動きを読む。

相手の起こりを誘い、起こりを補足する。

先生の小手と剣先を一度に視野に入れて構えてみた。
初めて相手の動きが見えた気がした。

ただし、相手が打ってくる起こりの動きが見えただけ・・・。
見えたと思った次の瞬間にはしこたま打たれていた。

極端に間合いが近いと指摘される。
見ていると動けない。


1998年02月20日

2月の研究まとめ


◎全ては敵を討つ太刀の縁

そこだという「そ」の字の頭を打ち、
ここだという「こ」の字の頭を打たねばならぬ。

経験から生まれる勘 → 無念無想・明鏡止水の心境

勘を養うための稽古法は何かないか。

◎三つの先 ・・・ 今の自分には「先」の研究が最も大切な気がする。

 懸の先(先)
 
 待の先(後の先)

 体々の先(先々の先)

◎兎にも角にも切ると思いて太刀を取るべし

◎敵に先をさせて勝つ也

◎懸待一致ということ

 身を懸に太刀を待に
 心を待に身を懸に
 心を懸に太刀を待に

※身とは太刀を持つ手のこと

◎打は陽 留は陰

陰陽の釣り合いを持って勝負すること

【下段】

  待形を専らに見せ内に懸かる。
  位詰めの後、相手に虚があれば急に懸かって破る

陰陽助け合って勝つ

◎試合の極意 → 勝ち易きに勝つ

もっとも労が少なくして効が大きい方法を取る

 実を避けて虚を打つ
 虚を以って誘い実を以って打つ

敵の虚に乗じ、敵の最も弱いところを攻める

◎武術とは結局、最も少ない労力で、最も有効に敵を制する方法である

◎隙・・・形を崩すか心を崩すか

常に変化を自在にしていつも敵の意表に出る

山海のかはり

◎剣道の四病

驚き 懼れ 疑い 惑う

◎剣道の十悪

我慢 我心 貪欲 怒り 懼れ 怪しみ 疑い 迷い 侮り 慢心

これらは全て心境を曇らす

◎敵もなく我もない境地 → 無敵

水月の位
虚心坦懐

◎剣道の気位 → 我は将也、敵は卒也


1998年02月19日

2月3月の稽古のテーマ


◎竹刀の握り幅の矯正と面打ちのリハビリ

竹刀が振れない原因を根本的に解決するため、左右の手の握り幅の狂いを矯正する。

◎相手の突き技への対処法の研究

◎攻めたら迷わず打つ。四戒(恐驚疑惑)の克服。


1998年02月18日

南区剣連稽古会


◆研究の実践◆

■松本先生
■戸嶋先生
■井上先生
■佐藤先生
■福吉先生

切り返しを行おうとして、「なんとなく振るのではダメだ。」と注意を受ける。
気合をかけたならスッと打ち間に入り、思い切って大きく真っ直ぐに面を切る。
真っ直ぐに大きく面を打つ。
素直に振ること。

近間での剣捌きが巧妙な先生方に対しては、
剣先の動きに惑わされないこと。
遠間からじっくりと攻め、間合いを詰めたら相手の剣が動くところを捉えて切り込む。
ただし、遠間を維持できる時間はあまり無い。

スッと間合いに入られたときに動じないようにすること。
相手を引き出してから動く。
飛び込んでくる相手にはなおさら。

相手より先に起こらず、相手より先に打って出る・・・どうすれば実現できる?
太刀筋を見切る努力をすること。


平成10年1月〜2月の研究まとめ


◎ 打突の機会をつかむ工夫について

◆打突の機会◆

1.相手の起こり頭
2.相手の技の尽きたところ
3.相手の受けたところ

◆剣道の極意とは◆

相手の起こり頭を捉える
   ↑
相手の「心」を読む
   ↑
五感を研ぎ澄ます
   ↑
目で見るだけでは足りない
   ↑
相手をよく注意して観察し、どここに打突の機会があるか注意深く探っていく
   ↑
稽古の中で感性を磨くだけでは足りない
   ↑
感性を磨くような生活習慣

つまり、日々の生活が剣道となるように心がける必要がある。

◆目付け◆

相手の目をみる

相手の剣先を見る

◆体の使い方◆

足の動きに合わせて手を、そして刀を動かす。

◆出頭を捉える◆

1.現象面に現れたところを捉える
2.現象面に現れないところで捉える
3.相手の出端を崩して捉える

◆相手との間の境界線◆

先を仕掛けて相手を自分の陣地におびき出し、地雷を踏ませれば勝つ。
攻め込んで勝つには相手の陣地のどこに地雷があるのかを完璧に知る必要がある。

強い攻めで相手を引き出す・・・激しく攻め立てることで、このままではやられると感じさせ誘い出す

◆攻め方の具体的練習◆

1.巻き ・・・ 中心から外へ大きく巻く
         外から内側に入っていく巻き

※相手の起こり頭を狙って巻くこと

2.張り ・・・ 下から上へ張る
         上から下へ張る

※相手の起こりを捉えて張ること

3.小手切り落とし面

※小手を空けておいて誘い、相手が小手に出たところを切り落として面を打つ。

◆地稽古について◆

自分の剣道を向上させるためには、まず自分の欠点や長所を自覚し、
目的を絞り込んで具体的な稽古をしていく必要がある。

 × その場で相手の動きに合わせて打つような稽古

 ○ 相手の動きを読んで打つような稽古

 ○ こちらが相手を動かして打つような稽古

むやみな攻めは自殺行為。

◎技を磨くための基本事項

◆刃筋を立てて切る◆

なぜ切っ先三寸で切るのか。

刀を太鼓のばちのような硬いもので柄部先端に一方を固定し、刃部側の二点で支えておく。

刃部を支えるばちを刀の中ほどに持ってくると刀は寝てしまうが、
刃部を支えるばちを切っ先三寸の辺りまで持ってくると刀は自然に起きる。

この、刀が起きる部分が力点である。
日本刀は切っ先三寸に力点が来るようにデザインされている。

従って、左手で柄の端をもって躁刀すると、切っ先三寸に最大の力が働く。
ここ以外の部分で打突すると無駄が生じる。

◆人の心を打つのが技◆

剣道は相手の面なら面を打ちながら実は人の心を打っている。
相手の呼吸の止まったところを打つ。

◆技の三大要素◆

大きく まっすぐ 遠くから

◆打突後、相手の横を突き抜けていく◆

すれ違う出足の稽古こそ上達の秘訣

◆いざと言うときに動ける体を作り胆を練っておくこと◆

相手の攻めに対し、自分の左手(手元)を動揺させないこと。
攻撃する際には相手の剣にひるまずに遠くから真っ直ぐに技を出すこと。

◎面技をいかに磨くか

◆最小限の動きで大きく打つ◆

両手を柔らかく、動きを一緒にして竹刀にしなりを与える

1.地摺りの面(示現流)

2.竹刀を開いて打つ面

3.先に起こして打つ面

 小野派一刀流極意 「切り落とし」

   ・・・ ポイントは出足の早さと起こりの早さ

 出小手を狙われないようにすること

   ・・・ 大切なのは相手が面に来ることを確信する相手に、実際に面を打たせることにある。

◎小手技をいかに磨くか

◆小手は気剣体を一致させることが難しい◆

腰を水平に動かして打つ。

【理合】

こちらの中心の攻めによって苦しくなった相手が、無理に出ようと手元を浮かしたから小手を打つ。

面は大事だが、勝負しになるには小手が打てなければいけない。
小手で相手の機先を制するような攻めが無いと勝負には勝てない。

小手が切れてもとどめを刺すための次の面が打てる体勢であること → 小手面の小手

本来の連続技 ・・・ 打って外れた、だから思わず次の技が出る。

※三本は打ちなさい。

小手は猿尾を伸ばすように打て。

腕をしならせて、刀を投げ込むようにして打つ。
腕と竹刀が一直線になるようにして打つ。
足を面と同じように運んで打つ。
剣先を相手の腋の下と右肘の内側に差し込むようにして打つ。

◎胴技を巧みに打つ

◆胴は相手の腋をくぐるように抜けなさい◆

打った後が大事。左足の引付がうまいと打突後の伸びが冴える。
瞬間的に腰を落として打つ。
左足を前に出して胴を切る。

◎まとめ

相手に切られたということは・・・

 ▽技を出す理合が甘かった。
 ▽誘われて出てしまった。
 ▽打つべき時期ではなかった。
 ▽間合いが甘かった。

スピードやフェイントで争うのではなく、確実な理合をつかむやり取りを心がける。

刀が届くところまで踏み込み、足場を決めてから切る。

両手の返しと足で切れ。

立ち合って構えたら気を合わせ、
相手の呼吸を探り、間合いを探り、心を読み、
先を仕掛けて、起こりを打つ。

◆柄の長さ◆

3尺9寸の竹刀には3尺8寸用の柄側が適している。

(以上、馬場欽次先生)


1998年02月15日

むさし野剣友会


■中山先生
■古賀先生
■高田橋先生
■黒岩先生

自分を見失ってしまう。

打たれ、突かれするうちに、怒りの感情が生じて、心が乱れ、剣が乱れる。

何に対する怒りか?
不甲斐ない自分に対する怒り?

腕が振れない。何故かわからない。
足が出ない。何故かわからない。

心の問題か?

攻めなくして勝機無し・・・頭ではわかる。
では、どう攻めるのか?そもそも「攻め」って・・・それはわからない。

相手の突きに対して恐れの心があるのか?

恐驚疑惑がひとつでもあれば、迷いが生じるのも無理ないか。

どうすれば突きの恐怖を克服できるのか。

剛の剣、柔の剣、色々あるが、どの剣と交わっても剣道をさせてもらえない。


1998年02月14日

1月の反省


1月を終えた稽古の実績は下記の通り。

10日(土) 初稽古 大野城総合体育館武道場 九松稽古会
14日(水) 南区剣連稽古会
17日(土) 九松稽古会
21日(水) 南区剣連稽古会
24日(土) 九松稽古会
25日(日) 筑紫野警察署武道場 むさし野剣友会
28日(水) 南区剣連稽古会
31日(土) 九松稽古会

以上、計8回。

【備忘録】

コックを効かせて打つ

※コック・・・親指方向から小指方向に聞かせるスナップ

手首を柔らかくし、返しを鋭くする

面・小手・胴を同じフォームで仕掛ける → 手首を返して切る。

(以上、伊保清次先生の書籍から)

打って勝つな、勝って打て。

(高野佐三郎先生の書籍から)

師匠不在の修行の意味を考える

理に合うということ → 剣の理法を学び、その理法を体得すること。

稽古だけでは不足するもの、それは剣の理法の学習?
竹刀を握らない時に時間を作って極力色々な書籍などに振れるように心がけよう。


1998年02月08日

四段審査不合格


昨年の2月に続いて四段審査不合格。

自分の剣道になにが不足しているのか本当に理解できているのだろうか?
あがりが原因と考えているが、あがった結果なにが起きているのか、全くわかっていない。

なにに取り組めばよいのかわからない。

研究と実践。稽古あるのみ・・・か・・・稽古だけでは限界があるのか。

20代の内に四段に合格すると言う目標も後がなくなってきた。

悶々・・・。


1998年02月07日

福岡武道館 高段者稽古会


満足のいく面が一本あったような。
鳥巣先生の出足の鋭さになすすべなく翻弄される。

精神状態にムラがあるのを感じる。
立合いの途中で不用意に居つく癖がある。
動けない・・・前に出ることができない。

面を打とうとすると両肩に力が入りすぎて、
どちらかと言うと力の強い右肩に引きずられて、
竹刀を真っ直ぐに振ることができない。

力に頼り過ぎているのか・・・。


1998年02月04日

南区剣連稽古会


新竹刀で稽古に臨む。不振。調子下降気味。

井上先生にいつも以上にひどく打たれる。
剣道をさせてもらえない。
剣道をしている気がしない。一方的に打たれている感じ・・・。

こちらの剣先が効いている気配も無い・・・なぜか?

悶々・・・。


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