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「刃筋」について


まず最初に、先週ご紹介した「身体意識」について書かれた本についてご紹介しておきます。

「身体意識を鍛える〜閉じ込められた"カラダの力"を呼び覚ます法〜」

 高岡英夫 青春出版社刊

です。青春出版社・・・懐かしいですね。
英語の参考書で有名なのがありましたよね・・・確か・・・うぅ、思い出せない(T_T)
英単語を覚えるやつとか英文法を覚えるやつとかだったような・・・。
誰か覚えていませんか?

気を取り直して、今回は、「刃筋」について考えて見ましょう。

本物の日本刀で物を切ったことはありますか?
私はありません(*^_^*)

まぁ、当たり前のことといえばそれまでですが、
本物の日本刀で物を切ったことの無い剣士が増えているそうです。

実際そうだと思います。

日本刀は、それほど安いものでもないし、手軽に手に入るものでもない。

そのため、一度も日本刀を持ったことの無い八段範士の先生と言うのもいらっしゃるようです。

で、最近お世話になっている刀剣屋のご主人が言うには、

本物の(刃引きでない)日本刀を持ったことの無い八段範士先生と、
同じく本物の日本刀を持ったことの無い三段剣士に日本刀を持たせ、
範士先生には「お好きにどうぞ」と藁を切らせ、
三段剣士には、「こうこう、こういう風に切りなさい」と手ほどきをして藁を切らせる。

すると、大抵は、範士先生のほうはうまく切れず、三段剣士の方は藁が切れたりするそうです。

もちろん、その場で、三段剣士にしたのと同じように範士先生にも切り方を手ほどきすれば、すぐに藁を切れる様になります。

ここで、三段剣士と範士先生の違いはどこに出るかと言うと、これは、藁の切り口に出るそうです。

範士先生の切った藁の切り口は、きれいにスパッと切れているそうです。
これは、範士先生の太刀筋が立派だからです。

宮本武蔵の話の中にも、柳生石舟斎が切った花の茎の切り口を見た武蔵が
その腕の凄さを見て取ったというようなくだりがあったような・・・。

本物の日本刀で切ったことの無い範士先生でも、
長い剣道修行の間に正しい刃筋で切ることを身に着けているのです。

あとは、竹刀操作を太刀の操作に切り替えてあげるだけで完成。

剣道で、スポーツちゃんばらのように竹刀を相手の打突部位に当てるだけでいいのなら
色々な当て方のバリエーションがあるでしょう。

しかし、「刃筋正しく切る」となると、有効な太刀筋はそれほど多くはありません。
まして、手首や手の内が硬くては、真っ直ぐ切り下ろすしかなくなってしまいます。

その限られた太刀筋の中で、相手に立ち向かうには、手の内を柔らかくしてただでさえ数少ない太刀筋をフルに使う必要があります。

準備運動の大きく上下に素振り、左右に切り替えして、素振りの時にはそのような点を意識して取り組まれるといいかもしれません。

剣道は奥の深いものですね・・・。

切り返し、打ち込み、懸り稽古、地稽古・・・何をするにも太刀筋正しく振りましょう!

戸締り用心火の用心、一日一善。
健やかな精神は健やかな肉体に宿ります。さぁ、稽古しましょう!

それでは、また土曜日にいつもの道場でお会いしましょう。


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